ENEOS スーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONE
第6戦 スーパー耐久レースin岡山

■レース概要
開催場所:岡山国際サーキット
開催日:2024年10月26日(土)~27日(日)

■オベロン スポンサーチームの結果
・ST-1 #2シンティアム アップル KTM

Gr.1予選 総合7位 3:09.041(A+B合算タイム) ST-1 1位 (晴れ/ドライ)
Gr.1決勝 総合18位  ST-1 1位 (曇りー雨/ドライーウエット)

第6戦は今シーズン一番短い3時間レース。コンパクトなコースな為、開幕戦のように二つのグループに分けて開催されます(今回は予選土曜・決勝日曜の2Days)。ドライバー交代を伴うピットインは2回義務づけられており3スティント必要になります。今回はAドライバーの走行時間は60分、#2シンティアム アップル KTMも満タンで60分は走りきれるので2ピットで済みます。(今年多かった5時間レースではAドライバーは75分なので1回余分に給油が必用)したがって今回は仮想のライバルであるST-Zクラスと同じピット回数で戦える公算で、短いレースなのでタイム差をつけるのは難しくなりますが、より戦いやすくなるはずです。

<10/26予選>
#2シンティアム アップル KTMは木曜にプロドライバーがセッティングをチェックするところからレースウィークの走行を始めました。金曜にアマチュアドライバーの2人が加わり走り込みを開始。第6戦は3スティントをプロドライバー1人、アマチュアドライバー2人で走り切る予定なため、2人のトレーニングは重要事項なのです。走り出しから好調で、今回の持ち込みのセットのバランスの良さにどのドライバーも好感触を得つつ翌日の予選に備えました。
土曜午前のフリー走行では、Aドライバーの井田選手がプロドライバーの走る他チームと全く遜色のないタイムをあっさり出して午後の予選に向かいました。14:10定刻通りST-XとST-1クラスのAドライバー予選が始まると3周目にST-Xに1秒差まで迫るラップを刻むと、Bドライバーの加藤選手も1アタックでST-Xにピタリとつけるチームベストで予選総合7位(A/B合算)、仮想のライバルとなる予選総合9位のST-Zトップとは合算で3.6秒差。Cドライバー予選でも高橋選手が走り込みの成果か、好タイムだった午前のフリーを上回るタイムを記録し決勝に向けて弾みをつけました。
予選 渡邉エンジニア
今週はかなり順調で、前回の鈴鹿の時に、実はベースセットをいろいろ試したんですよ。今年は残念なことに、ライバルがいないので、普段やれないことをいくつかやったことがあって、そこで良いのが見つかったんですね。そのバランスを踏まえて今回持ち込んだら、走り出しからめちゃくちゃ調子良くて、全ドライバー、去年よりも速いタイムが出ていました。あとはタイヤのデグラレーション、性能劣化に対しての車のバランス変化の少ない、車両バランスもだいたい見えてきたので、そういう意味では、めちゃくちゃ順調で予選まで来ているという感じです。
特に予選に関しては、井田さんがめちゃくちゃ速くて、井田さんは去年と比べると明らかにレベルがひとつ上がっている感じがしますね。だから、本人はあんまり意識していないのかもしれないけど、明らかに速くなっています。やっぱりGTに乗ったりしているのが、すごく大きいと思うんですよね。だから、『加藤さんも、のんびりしていちゃダメですよ』って話をしていたぐらいなので(笑)。
決勝もライバルがいないので、着地点が分からないから、どうにも言えないけど、とりあえず、もし何もなければ……ですけど、去年の周回数(109周)を超えたいところはあります。我々としては。あとは、オーナーのジェントルマンである高橋さんに、できるだけ長い時間走ってもらって、練習を兼ねてというのがあるので、そこが今回のテーマです。

<10/27決勝>
レースウィークは昨日まで好天に恵まれましたが、日曜は朝から曇り空が広がり午後には崩れるタイミングがありそうなのが気になります。
13:30、ST-X/Z/TCR/1/2/Qの32台が争うGr.1の決勝がはじまりました。Bドライバーの加藤選手はスタートから予定通りのハイペース、周回によってはST-Xに肉薄するタイムを記録し7番手、後方のST-Zとのギャップは40周目の段階で約60秒。翌周1回目のピットインでCドライバーの高橋選手に交代しフルサービスでコースに復帰、この時点で残り約1時間50分11番手。この後ST-Zのピットインも始まり56周目には9番手に浮上しましたが、このあたりから時折ぱらついていた雨が強くなってきました。 水煙が上がる程ではありませんがドライタイヤで走るにはストレスのかかるコンディションで、ペースを維持するのが難しくなってきました。途中ワイパー操作中に電源を落としてしまうアクシデントもあり15番手まで後退した61周目に2回目のピットインをし、Aドライバー井田選手はウェットタイヤでコース復帰。ところが同じタイミングで雨脚は弱まり空も明るくなってきました。
チームは直ぐに呼び戻しドライタイヤに換えると残り1時間となった第3スティントにドライバーを送り出しました。22番手から追い上げ開始、ST-Zトップの総合7番手から直前の21番手までのライバルのラップを毎周1~3秒上回るペースで走りましたが18位まで戻した104周でチェッカーとなりました。仮想ライバルのST-Zの前でフィニッシュするという目標は果たせませんでしたが、難しいコンディションの中でも大きなトラブルやミスも無く無事に完走するというミッションは果たせたのではないでしょうか。

Aドライバー 決勝 井田選手
それまですごく順調だったのに、僕のスティントで、最初はウェットタイヤで出たんですが、すぐドライの路面に戻ったので、また交換せざるを得なくなってしまったのがうまくなかったですね。
みんな、速くなったと言ってくれるんですが、まだまだ自分の感覚が追いついていなくて。難しいコンディションだからって、ついウエットに交換しちゃっているので、最終戦もう一回頑張りたいですね。富士ではしっかり安全に走り切って、勝ち切りたいです。

Gr.1総合優勝は、ポールスタートのST-Xクラスの33号車 Craft-Bamboo Racingが中盤までの31号車DENSO LEXUS RC F GT3とのマッチレースを制し、終盤は14号車中升 ROOKIE AMG GT3の追い上げを退け今季2勝目を飾りました。


第6戦応援ありがとうございました!とても順調に進んでいましたが、天気のきまぐれでリズムがずれてしまいました。しかしそれで崩れてしまうのではなくノートラブル・ノーミスで組み立て直して最後まで走り切る事が出来ました。皆様からの応援に感謝です!
次はいよいよ11/16~17の最終戦、今シーズン2回目の富士での4時間レースです。24時間をこえるエントリーが集まっており賑やかなレースになりそうです。次回も応援よろしくおねがいいたします。


公式リザルト
https://supertaikyu.com/race/files/result/2024/2024r6_fin-gr1.pdf
公式チャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=cNhyliEOzsA

チームレポート
https://www.as-web.jp/domestic/1144930