ENEOS スーパー耐久シリーズ2025 Empowered by BRIDGESTONE
第7戦 S耐FINAL大感謝祭
■レース概要
開催場所:富士スピードウェイ
開催日:(Group.1)予選11/15 (土)決勝11/16(日)
■オベロン スポンサーチームの結果
・ST-1 #2シンティアム アップル KTM
| 予選 ST-1 1位3:27.420(合算) (総合9位) A 1:44.007 B 1:43.413(晴れ/ドライ) |
| 決勝 ST-1 1位 130周(晴れ/曇り ドライ)(総合4位) |
最終戦を前にシリーズランキング2位の#2シンティアム アップル KTMは 110ポイント、トップの#47D'station Porsche 992との差は12.5ポイント。4時間レースの最終戦はポイントが1.5倍になるので1位30ポイント、2位22.5ポイント、これにポールポジションの2ポイント得られるのでポールトゥウインでの場合で32ポイントですが、詰められるポイント差は9.5。したがって自力優勝はないのですがレースではチェッカーまで何が起こるかわかりません。ST-5クラスの開催がないとは言えペースの違う57台が走るためノーミス・ノートラブルを前提に、自らの最大のパフォーマンスを発揮することを目標にする以外ありません。
今回は4時間レースなので3回のドライバー交代を含むピットストップが必要で、Aドライバー(アマチュアドライバー)の最低走行時間は60分です。#2シンティアム アップル KTMはプロ2名、アマチュア2名で臨みます。
<11/15 予選>
13日木曜のスポーツ走行で2名のプロドライバーにより車両状態の確認をはじめとしたメニューを順調に消化。翌日アマチュアドライバー2名が合流し、晴天の富士で走り込みを行いました。午前、午後それぞれ1スティント分以上周回し、どちらのベストタイムもライバルに先行しましたが、第3戦の富士24時間同様の僅差で楽観は出来ない様子。ですがまずは目標の予選1位に向け順調な滑り出しです。
迎えた15日も晴天で絶好のアタック日和となり、13時にAドライバーから予選スタートしました。#2シンティアム アップル KTMはST-Xや今回トライアル開催となったST-USA(アメリカ製のGT-3車両など)などのグループでの走行です。3周目からペースをあげ4周目に1度ベストを記録したあとインターバルを開け6周目にベストを更新、つごう7周走行しライバルに約1.2秒先行。続いてBドライバーも3周目5周目とベストを更新し、合算でライバルに約2秒の差をつけ、6戦連続となるポールポジションと2ポイントを獲得しました。その後行われた全クラス混走のCドライバー予選で、他クラスをパスする際に接触してしまうアクシデントがありましたが、幸い車にダメージはなく決勝に向けての注意喚起になりました。
予選 渡邊信太郎エンジニア
厳しいですよ、うちが勝っても、向こうがリタイアしない限り、チャンピオンは獲れないですからね。うちは2回、リタイアしているようなものなので……。そうは言っても、もう全力を尽くすだけです。予選的には悪くない感じだったんですけど、向こうはジェントルマンふたりで予選やっているのに、思ったより差をつけられなかったですし。チャンピオンは獲れなくても、勝って終わりたいと思います。
<11/16 決勝>
ここまでは順調にきました、集中力を切らさずこのまま優勝しライバルの動向を待ちたいところです。
2万6千人を超える観客が詰めかけた快晴の富士スピードウェイでは、スケジュールどおり13:15レースがスタートしました。後方のクラスでは始めから混戦模様ですが上位クラスは比較的落ち着いている序盤、#2シンティアム アップル KTMはプロのDドライバースタートでライバルに対して周回毎にギャップを広げていきました。
スタートから1時間を過ぎた37周目、1回目のピットストップを迎える頃には1ラップ差となりアマチュアのAドライバーとバトンタッチ。総合でも8番手となる位置でコース復帰するとこのスティントも非常にペース良くコンスタントに46~47秒台で周回、ピットのタイミングもありライバルとのギャップを2ラップにまで広げ75周目に2回目のピットストップ。3スティント目もアマチュアドライバーが担当しました。ライバルの若手プロドライバーの追撃を受けますが、最終戦特有の混戦の中をミスなく非常に安定したペースでポジションを守り切る好走でした。
96周目最後となる3回目のピットは#2シンティアム アップル KTMが先に動いた関係でライバルと急接近、トップのままレースに戻りましたがその差は約15秒と緊張感が高まるかに見えましたが、最終スティントを担当するのはプロのBドライバー、的確にウォームアップを終えるとすぐにチームベストを更新、103周目にはこの日のファステストラップを記録し引き離しにかかりました。その後ライバルが3回目のピットに向かったこともあり最終的には#2シンティアム アップル KTMはライバルに2周差をつけての快勝となりました。なによりノーミス・ノートラブルでベストなレース運びができたことがとりわけポジティブで、結果的には総合でも4位までポジションを押し上げました。今シーズンは力を出し切れなかったレースもありましたが最後に来シーズンにつながる良いレースで締めることができました。
決勝 Aドライバー井田選手
いや〜、レースの内容は良かったんですけどね。やっぱり前回のレースが悔やまれます。今回の車も良かったですし、トラブルもまったくなくて、みんなペースも良かったので、チャンピオンは獲れませんでしたが来年にはつながるんじゃなかとおもいます。
総合優勝は、4番手スタートのST-Xクラス #666 seven x seven PORSCHE GT3RがFCYのタイミングを上手く捕まえて上位に進出すると、ライバル達がトラブルで脱落していく中ノートラブルでトップを守り抜き今季4勝目、参戦初年度にしてシリーズチャンピオンに輝きました。
第7戦応援ありがとうございました。今大会はチームもドライバーもポテンシャルを十分に発揮でき、今季ベストレースといえるものでした。惜しむらくはチャンピオンに手が届かなかったことですが、素晴らしいシーズンを競ったライバルに拍手を送りたいと思います。この次は負けません。
今シーズンも応援ありがとうございました、いくら準備をしても想定外のことが起こるのが耐久レースですが、応援を背にすることでそれを克服してしまうのは醍醐味かも知れません、これからも応援ヨロシクお願いいたします!
公式リザルト
https://supertaikyu.com/race/files/result/2025/2025r7_fin.pdf
公式チャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=1B-wFsJ976M
チームレポート
https://www.as-web.jp/domestic/1271509"
