ENEOS スーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONE
第3戦 スーパー耐久レース in オートポリス (5h×1レース)

■レース概要
開催場所:オートポリス インターナショナル レーシングコース
開催日:2024年7月27日(土)~28日(日)

■オベロン スポンサーチームの結果
・ST-1 #2シンティアム アップル KTM

予選 総合5位 3:47.667(A+B合算タイム) 7/27(晴/ドライ)
決勝 総合 6位  ST-1 1位  7/28(晴/ドライ)

今回の5時間レースは4スティント、3回のドライバー交代を含むピットインが義務づけられており、さらにAドライバーは全体の25%(75分)の走行が必用です。
今シーズンST-1クラスは1台のみですのでレースに対して独自の取り組みをしています。スーパー耐久シリーズとしては章典の対象にはなっていませんが総合の順位を一つでも上げてフィニッシュすることを目標にしています。その際直近の仮想ライバルはST-Zクラスです。このクラスはGT-4車両、簡単に言うとロードカーをカーメーカーが改造し販売するアマチュアドライバー向けのレース専用車両が走ります。(ST-Xはさらに高度なレース専用車のGT-3車両)車重は#2シンティアム アップル KTMが1,280kgと軽いですが搭載燃料が85Lで、120L近いタンクを備えるGT-4車両とは大きな差があります。実際ST-Zはワンタンクで25%を走り切ることが出来ますが、#2シンティアム アップル KTMでは難しい走行時間であり、長時間のレースでST-Zの前でフィニッシュするにはチーム全体の工夫とチャレンジが必須となります。

<7/27予選>
昨年のオートポリスはST-1がお休みのため2年ぶり、その2022年のレースは台風の影響で雨交じりだったのでスッキリとドライとなるのは2020年以来となります。しかし雨の心配はなさそうですが平地では気温37℃まで上がるような非常に厳しいコンディションの週末となりました。
前回の第2戦ではトラブルに泣かされた#2シンティアム アップル KTMですが約2ヶ月のインターバルの間にしっかり修復、木曜からサーキットに入り車両の状況を確認し万全の態勢で臨みました。
金曜の専有走行からクルマのバランスも良好で土曜午前のフリー走行でもセットアップは順調にすすみました。午後はAドライバーの予選から始まり、クリーンな路面状況のもとコースを一杯に使ったアタックでプロドライバーに匹敵するタイムで全体の5番手、その後のBドライバー予選ではST-1クラスのコースレコードを記録するアタックでこちらも全体の5番手。AB合算タイムでは仮想のライバルとなるST-Zクラスの前にでる予選5位を獲得。予選後半に気になる点も出ましたが走行後に問題も解消し、明日の決勝に期待がかかります。
Dドライバー 予選 吉本選手
予選までの流れは良かったんですけど、木曜日から走り始めて、けっこう順調に。今回はタイヤの条件次第で、タイムもすごくドロップが大きくて、タイヤの条件のいい時は気持ち良く、思った以上に動きますし。予選でも井田さんがびっくりするようなタイム出して、加藤さんもなんかとんでもないタイムを出してくれて、そこまでは良かったんですが……。
高橋さんのCドライバー予選の時にちょっとトラブルが出て、それを踏まえて同条件で僕がDドライバー予選行ったんですけど、やっぱり車の調子悪くて。原因不明だったんですけど、Dドライバー予選終わった後にデータを確認して、たぶん原因はこれだろうっていうのが見つかったので、Dドライバー予選がなかったら、決勝にも不安を抱えたままだったけど、それが確認できたので良かったと思います。いい仕事をした? 走っただけですけど(笑)。
決勝では、ライバルがいないので、でも明日はレースも長いから、そのままトラブルが出ないで終わるか分からないですけど、しっかり完走してST-Zクラスの前でゴールできるように頑張ります。

<7/28 決勝>
日差しが強く濃い影が落ちる11:00定刻どおりレーススタート。ただでさえタイヤに厳しいコースなのに路面温度が50℃をこえ慎重な走りがもとめられます。#2シンティアム アップル KTMは通常Aドライバーからスタートしていましたが今回は戦略を変更、25%の義務周回を1タンクで走りきれないため後半で走り、それまでに3人のドライバーでST-Zに対してピットストップ1回分のマージンを稼ぎ出す作戦です。スタート直後からレースをリードするST-Xに次ぐペースで周回ST-Zとのギャップを広げていきましたが開始1時間ほどでSC(セーフティーカー)投入されギャップが圧縮、その後は2度のルーティンのピットインのタイミングでST-Zにも抜かれ12番手まで順位を落としますが、ハイペースで順位を挽回。3度目のピットインのあと残り約1時間の時点で再びST-Zの前に立ち5番手まで戻しギャップを広げていきます。このままスプラッシュ(追加の燃料補給だけのピットイン)分のタイムギャップを稼げるかと思われましたが僅かに足らず、残り約10分の137周目にピットにもどったタイミングでST-Zの1台にかわされ総合6番手、追い上げますがST-Zのトップにとどかずそのままの順位でチェッカーを受けました。決勝はトラブルなく目標にむけてベストな取り組みができました。シーズン後半に向けて実りのある一戦だったのではないでしょうか。
Bドライバー 決勝 加藤選手
ここ2戦、トラブルが出てしまって、完走はできているけど、ちゃんとしたレースにはなっていなかったんですが、今回はインターバルもあったし、スタッフがきっちり直してくれて、今回はまったく出なかったので、ちゃんとしたレースになりましたし、ドライバーもきっちり走って、ミスなく。みんな頑張っていただけたので、本当にいい形のレースになりました。
やっぱり、我々の燃料タンクは(容量が)足りなくて、どうしても1回ピットが増えちゃうので、それでもST-Zクラスの前に出ようという目標で、みんなでやってきたんですけど、やっぱりちょっとできませんでした。次回はそれを達成できるように頑張ります。

総合優勝は、ST-X #33 Craft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3が序盤のアクシデントでの大きなビハインドを盛り返し、残り30分で実質トップをとるとそのままチェッカー、チームはS耐参戦初年度の2戦目にして初優勝を獲得しました。

第3戦も応援いただきありがとうございました!非常に暑い中でのレースとなりましたがみなさま無事にすごされたでしょうか?休息と水分補給を忘れずにご自愛ください。さて今期はじめて決勝ノートラブルで走りぬくことができ現状ベストなレースでした。目標にはわずかに届きませんでしたがこれは次回への楽しみにしていただければと思います。第4戦9/7もてぎは、土曜開催のワンデーレースとイレギュラーなスケジュールです。もうすこし涼しくなっていると良いのですが…、残暑きびしいかもしれませんが次戦も応援よろしくお願いいたします!


公式リザルト
https://supertaikyu.com/race/files/result/2024/2024r3_fin.pdf
公式チャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=6pcsZtjE-8Q

チームレポート
https://www.as-web.jp/tophide/1110822


PosNoTeamCar NameDriverLapTotal Time
12シンティアム アップル KTMKTM GT-X井田太陽/加藤寛規/高橋一穂/吉本大樹1435:01’30.301