2026 AUTOBACS SUPER GT Round1 OKAYAMA GT 300km RACE
■レース概要
開催場所:岡山国際サーキット
開催日:2026年4月18日(土)~19日(日)
■オベロン スポンサーチームの結果
・GT500
| #17 Astemo HRC PRELUDE-GT 予選4位 決勝10位 |
・GT300
| #60 Syntium LMcorsa LC500 GT 予選6位 決勝10位 |
| #96 K-tunes RC F GT3 予選9位 決勝7位 |
| #30 apr GR86 GT 予選17位 決勝22位 |
変化の多い2026シーズンが今年も岡山からはじまりました。オベロンは継続して#17 Astemo HRC PRELUDE-GT、#60 Syntium LMcorsa LC500 GT、#96 K-tunes RC F GT3、#30 apr GR86 GT、の4台をサポートします。
今シーズの大きなトピックはやはりGT500 クラスPRELUDE-GTの登場です。空力開発が可能になる年にあわせて空力ポテンシャルの高いベース車両での新しいチャレンジとなりました。
#17 Astemo HRC PRELUDE-GTは新型車投入に加えGT500ルーキーの野村選手が新加入、塚越選手とタッグを組みます。
同じくドライバーに変更があるのが、2022年以来となる平選手が新加入し永井選手、織戸選手とともにチャレンジする#30 apr GR86 GT。このチームはタイヤをミシュランからヨコハマにスイッチ。
#96 K-tunes RC F GT3もタイヤを変更し、ダンロップからブリヂストンとなりました。ドライバーの新田選手、高木選手は継続ですがエンジニアが新加入。カラーリングをシックな赤に刷新したRC F GT3も変更有りませんが新車のシャーシを投入することで戦闘力アップを狙います。
昨年新型車LC500 GTを投入し1勝を手にした#60 Syntium LMcorsa LC500 GTは体制に変更はありませんが、安定して能力を発揮するよう理解と熟成を深め、2回の公式テストでも例年にない好感触を得るなど戦闘力を高めています。GT300の3チームはそれぞれ違うタイヤメーカーとなりました。複数のタイヤメーカーで争われるシリーズは今年で最後となるため各メーカーも力が入っています。
なお今シーズンも全8戦の予定でしたが、海外情勢の影響で第3戦のセパンを延期(2028年に開催予定)し、全7戦でチャンピオンシップを争うことになりました。300kmのレースは82周1/3は27周(GT500)
<4/11予選>
金曜の雨から一転して抜けるような青空となり、肌寒い開幕のイメージを一蹴する暖かい予選日となりました。いよいよ実戦となる#17 Astemo HRC PRELUDE-GTは走り出しから好感触で、初戦でありながら状態が充実しており午前の公式練習では2番手タイムもでていました。Q1が始まる頃には気温27℃路面は34℃と3月の事前テストとはまったく違うコンディション。#17 Astemo HRC PRELUDE-GTはルーキー野村選手が初登板、しっかりしたウォーミングアップからアタックラップの終盤にさしかかったところで赤旗中断、まだタイムを出していなかったのでこのまま終了となるとQ2には進めません。すぐ再開するアナウンスがでてほっとしましたが、4分間のQ1となり、1周のウォーミングアップと1アタックでタイムを出さなければなりません。しかし午前の走りで自信をつけていた野村選手は難しい集団の中でのアタックに対応し8番手でQ1突破。Q2でも車の感触はよく、塚越選手が好アタックでトヨタ勢に次ぐ4位で予選をおえました。ホンダ勢では最上位となり明日の決勝にも弾みがつきました。
公式練習が始まった9時半の時点で気温16℃路面温度26℃と穏やかでしたが、路面温度10℃台で行われた岡山でのシーズン前公式テストとはコンディションが違うため、タイヤをスイッチした2チームは
実戦での情報収集に忙しかったのではないでしょうか。それでも1年ぶりにヨコハマに戻った#30 apr GR86 GTは当時のデータをベースにしたセットが走り出しから好調で、午前は4番手タイム。午後の予選はさらに温度が上がり路面温度34℃からスタート、午前に出たアンダーステアも対策し臨んだQ1B組のアタック1回目でトップタイム、さらにタイムを縮めB組2番手。続くQ2では17位となりましたがドライバーもチームベストに近づく自己ベストを出し決勝にむけての手ごたえを感じました。
一方#96 K-tunes RC F GT3は2019年以来となるブリヂストンの感触を探りながらの走り出しとなりましたが、新しいチーム体制が功を奏した形でスムーズにスケジュールを消化。午前を5番手で終えるとQ1A組を3番手で突破。その際午前の走行時には出なかったリアの跳ねを収めるべく再調整し迎えたQ2、ワンアタックでベストを更新し予選9位、ブリヂストンのFIA GT-3の最上位と上々の滑り出しとなりました。
昨シーズン後半からシーズン前テストと好調を維持している#60 Syntium LMcorsa LC500 GTも決勝に向けたチェックを繰り返し、順調にプログラムを終え予選に向かいました。Q1B組でも赤旗中断がありましたが焦ることなくタイヤを温めなおし1アタックで出したタイムはトップタイムとなりQ1突破。続くQ2でもコース上での混雑をさけるため半周ほど遅らせてコースインし、ウォームアップに3周使いじっくりタイヤに熱を入れ4周目にアタック開始、セクター1を全体ベストで通過するもバックストレート手前でタイムロス、自己ベストは更新しながらコース攻略を進めるもコントロールラインを通過した時点で3番手。翌周もチャレンジしますがタイムアップならず最終的に6位で予選を終えました。上位スタートとなりましたが、午前に行った決勝に向けたテストの中で、ロングランでのタイヤグリップに不安を残しており難しい決勝になることが心配されます。
<4/12 決勝>
引き続き路面にくっきりとした影が落ちる快晴、レース前には路面温度は39℃まで上昇しています。二列目からスタートの#17 Astemo HRC PRELUDE-GTは2周目にひとつポジションを落としますが、GT300に追いついてからは混戦の中、後続とのギャップを作りながら4番手を追いかけました。30周目にドライバー交代を行い10番手でコース復帰。レースの進行とともに薄曇りとなりこのあたりで路面温度は29℃まで下がってきました。全車がピットを終えた49周目には8番手となりましたが#17 Astemo HRC PRELUDE-GTはフロントタイヤのピックアップに悩まされるようになり、ペースが上げられない苦しい後半戦となりました。やがて後ろからのプレッシャーが強まり防戦及ばず70周目78周目とポジションを落とし10番手、さらに続く後続からの追撃がありましたがここは防ぎきりポイント圏を守る10位でチェッカーを受けました。今回練習走行時から決勝を見越したロングランでのバランスに課題があったようですが、予選でスピードを発揮できたことをポジティブにとらえ、次戦に向けての収穫も大きかった初戦だったのではないでしょうか。

オープニングラップから出入りの激しいレースとなったGT300では6番手スタートの#60 Syntium LMcorsa LC500 GTが二つポジションを落としましたが、その二台は後にコースオフやペナルティで後退しポジションを回復。しかし20周目に後続車からペナルティをともなう接触を受けた際に9番手まで順位を落としてしまいました。車に大きなダメージがなかったのは幸いですが、想定されたグリップダウンは始まっておりペースが厳しくなってきました。ライバルチームはミニマム(GT300は25周あたり)でピットに戻り始めましたが#60 Syntium LMcorsa LC500 GTは次も同様のタイヤを使用するので後半の周回数を減らすために33周目まで我慢の走りを続けドライバー交代。フルサービスののち15番手でコース復帰。それでも後半戦は40周以上の長丁場となりタイヤコントロールを考えながらライバルと争うことになります。35周目に自己ベストを出しながら前を追い、8番手争いに突入するとバトルは数周にわたりましたが45周目に決着し8番手に。しかしこの争いでフロントタイヤを消耗してしまいペースを上げられず49周目に二つポジションを落とし10番手、終盤ペースがやや回復しますがポジションを上げるまでには至らず10位のままフィニッシュ。予選を考えると残念ではありますが、昨年よりも確実に車のポテンシャルを引き出せている手ごたえが伝わり今シーズンの期待がたかまります。
レーススタートとともに全力加速をはじめた#96 K-tunes RC F GT3は突如異音に襲われました。エンジントラブルを連想し反射的にアクセルを緩めると直後の1コーナーでポジションを3つおとしオープニングラップで12番手に後退、原因は不明ですが走行に支障がないことを確認すると慎重にペースアップ。8周目に1台をパス、その後後退するライバルもあり9番手まで戻しました。さらに1台抜いて8番手走行中の25周目、早めのタイミングですがドライバー交代。この時作業時間短縮を狙って負担の大きい左側の前後タイヤのみ交換としましたが、ジャッキを降ろして動き出した瞬間にリアナットが脱落。締め直すことでことなきを得ましたがタイムロスしてコースに戻ると27番手まで後退していました。原因はイレギュラーな交換パターンで作業が錯綜したためとのことですが、開幕で課題が洗い出された点やコース上でのタイヤ脱落ではなかったことをポジティブにとらえられたのではないでしょうか。コースに戻ると断続的に異音が続いていますが1台ずつ前を行くライバルを攻略し、気づけば上位と変わらないペースで50周目には8番手までポジションアップ。燃料が減り軽くなってきた終盤はさらにパフォーマンスが良くなり
フィニッシュ間近の73周目に本日最後のパッシングを行い7位でチェッカー。チーム母体が岡山にある#96 K-tunes RC F GT3にとっては地元開催、たくさんの応援に後押しされグングンポジションを上げていくことができした。異音など積み残された課題もありますが次戦での走りに期待が高まります。
走り出しからバランスの良い#30 apr GR86 GTはポイント圏に手の届く17番手からスタート。オープニングラップの混乱で20番手まで後退してしまいますが、仕切り直してライバルとドッグファイト。ところがそんな攻防のなか追いついてきたGT500車両を前に出してラインに戻ろうとした際に後方にいたライバルと接触しコースアウトしてしまいました。幸い大きなダメージなくすぐコースに戻ることはでき、最後尾からの追い上げとなりました。1台ずつパスし27番手走行中の24周目にドライバー交代。後半は車のバランスの良さを活かし、ストレートで速いライバルをコーナーでとらえるなど安定して好ペースを刻み、最終的には22位までポジションを上げた所でチェッカーを受けました。レーシングアクシデントを除くとロングランのアベレージも十分ポイント圏を走れることも確認でき次戦に繋がる一戦となりました。
GT500はトヨタ2チームのマッチレースとなり、チャンピオンの#36au TOM'S GR Supraが後半スティントで前にでると後続を引き離し独走優勝。
GT300は予選から抜きに出たスピードをみせたD'station Vantage GT3が他を寄せ付けません。最後まで実質トップを譲ることなく、こちらも独走で優勝を決めました。
開幕戦応援ありがとうございました。今シーズンは変化の多いシーズンで、なにか昨シーズンとは違った勢いが感じられました。オベロンがサポートする4チームはどこも力を蓄えており。ライバルとの闘いの様相も変わってくるかもしれません。#17 Astemo HRC PRELUDE-GT、#60 Syntium LMcorsa LC500 GT、#96 K-tunes RC F GT3、#30 apr GR86 GTへ引き続き応援いただけますようヨロシクお願いいたします!次戦は5月3日〜4日の富士3時間レースです。
■公式リザルト
公式リザルト GT500
https://supergt.net/result?series=2026>_class=gt500&race_num=4&round=Round1
公式リザルト GT300
https://supergt.net/result?series=2026>_class=gt300&race_num=4&round=Round1
#17 Astemo HRC PRELUDE-GT レポート
https://www.real-racing.jp/?p=15111
#60 Syntium LMcorsa LC500 GTレポート
https://www.osaka-toyopet.jp/otg-ms/super_gt_lmcorsa/report/7114/
#96 K-tunes RC F GT3レポート
https://k-tunes.com/shingle0036/
#30 apr GR86 GT
https://supergt.net/wp-content/uploads/2026/04/30_rd1_Okayama_rep.pdf
