ENEOS スーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook 第3戦
SUGOスーパー耐久3時間レース
■レース概要
開催場所:スポーツランド菅生/開催日:2022年7月9日(土)~7月10日(日)
■オベロン スポンサーチームの結果
・ST-1
#2 シンティアム アップル KTM | 予選3位 決勝2位 |
今回のSUGOはST-2クラスがお休み。それでも台数が多くコースがコンパクトなこともあって、安全にレース競技を楽しめるようST-X,ST-Z,ST-Q,ST-1が走るGr-1、ST-3,ST-4,ST-5が走るGr-2の2グループに分け、それぞれ日曜の午前と午後に決勝レースを行います。
スーパー耐久は多様な車で競われるレースですが、それでも安全で参戦経費を抑えた上でイコールコンディションに近づけるための工夫がされています。
その一つが2011年から採用しているコントロールタイヤ制です。2021年から全車にタイヤを供給しているハンコックは、過去には全日本F3やドイツのDTMにワンメイクタイヤを供給していました。スーパー耐久にはスリックがVentus F200、レインはVentus Z207を全車に供給しています。ちなみにコンパウンドはスリック・レイン一種類ずつ。レインはウエット宣言が出ている時にだけ使用できます。
7/9 予選
#2シンティアム アップル KTMは木曜のスポーツ走行から参加していますが車にトラブルが出て思うように走れない場面もありました。予選が心配されましたが、土曜のフリー走行までには問題は解消し胸をなで下ろしましたが、今度はマウンテンコースゆえの変わりやすい天候が立ちはだかりました。
AB二人のドライバーの合算タイムで争われる予選に#2シンティアム アップル KTM はジェントルマンドライバー二人で臨みます。12:30から始まった他のクラスのAドライバー予選の時はドライでしたが、やがて霧雨が降ったり止んだり。そろそろST-1のAドライバーが走るという13時前にはウエット宣言が出てしまうほどに。その後雨脚は弱まり路面状況が好転していく中でBドライバー予選が始まりますがST-1の走行順になるとなぜか雨が降り出す残念な展開。結局イコールコンディションとは行きませんでしたが予選はクラス3番手、Gr-1では最後尾20番手からのスタートとなります。昨年のSUGOはトラブルでリタイアとなってしまっているのでまずは完走、その上でタッグを組むエキスパートドライバーと共に逆転を狙います。
7/10 決勝
心配された天候は回復しモータースポーツ日和の13時58分、Gr-1の3時間レース決勝がスタートしました。義務ピットイン回数は通常通り2回。
スタート直後からペースの速いST-1クラスは前を走るST-Zクラスの各車に襲いかかります。するとすぐに前を追いながらもST-1の2位を走る#38 muta Racing GR SUPRAと3位#2シンティアム アップル KTMがテールトゥノーズの争いをはじめます。9周目にはストレートで並び#2シンティアム アップル KTMが1コーナーでインから抜いたと思われた瞬間バランスを崩してコースアウト、大きく遅れをとってしまいました。
すぐに復帰しペースをとりもどすと20周目にはST-Zクラスを全車抜き返し、34周目に再び#38 muta Racing GR SUPRAとのデットヒートが再発。慎重にチャンスを伺っていると38周目に他のクラスの車がコース上にストップ、すかさず#38 muta Racing GR SUPRAと#47 D'station Vantage GT8Rがピットに入るとそのタイミングでFCY(フルコースイエロー)となり、ライバル達はピットでのタイムロスを最小限にすることに成功。#2シンティアム アップル KTMはコースに残ってクラストップを走行しますが46周目のピットインで再びクラス3位に後退、一周近くの差がついていました。
コース復帰後のペースは3台とも同様のタイムですが、52周目にFCY解除後差を詰めていた#38 muta Racing GR SUPRAが、スタート以降独走していた#47 D'station Vantage GT8Rを抜きトップに躍り出ました。さらにレースも中盤をすぎたあたりで2位の#47 D'station Vantage GT8Rは2コーナーでコースアウト、その隙に同一周回に戻した#2シンティアム アップル KTMは残り1時間となったところで最後のピットイン。コースに戻ると早速ST-1のファステストラップを更新。エキスパートドライバーの走りで巻き返しを狙います。残り45分を過ぎた当たりでトップの#38 muta Racing GR SUPRAが最後のピットに入った時点で同一周回に戻ると、残り35分2位の#47 D'station Vantage GT8Rが足回りのトラブルでガレージイン、コースに復帰出来ましたが3位完走まで。#2シンティアム アップル KTMはハイスピードで前を追いますが時間がたりず2位のままチェッカー、Gr-1総合でも8位となりました。決勝中は大きなトラブルもなく無事に完走を果たした上、表彰台に乗ることができたのはチャンピオンに向けて大きな一歩となりました。
Gr-1総合優勝はST-Xクラスの♯888 Grid Motorsports AMG GT3。決勝のほとんどを支配していた同じくST-Xクラスの♯23 TKRI 松永建設 AMG GT3を残り18分で追い抜きトップチェッカーを受けました。
第3戦も応援いただきありがとうございました。前回の24時間レースに比べるとあっというまのレースでしたがGr-1,Gr-2ともに見やすい台数で各クラスのバトルが最後までお楽しみいただけたのではないでしょうか。今回は優勝にはとどきませんでしたが、ランキングではトップを守ることができチャンピオンシップに向けて大きな一戦となった様に思います。このまま手綱を緩めず7/30~31 AUTOPOLIS戦でも全力で走り抜けます。次回も応援ヨロシクお願いいたします!
公式リザルト
https://supertaikyu.com/race/files/result/2022/2022r3_fin-gr1.pdf
公式チャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=3ixQL1Xw89Y
■ST-1決勝(Rd-3 Sugo)
Pos | No | Team | Car Name | Driver | Lap | Total Time |
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1 | 38 | TRACY SPORTS | Muta racing GR Supra | 堤優威/中山雄一/ 松井宏太 | 114 | 3:02’32.2366 |
2 | 2 | Ksフロンティア KTMカーズ | シンティアム アップル KTM | 井田太陽/高橋一穂/ 加藤寛規 /吉本大樹 | 113 | 3:01’43.658 |
3 | 47 | D'station Racing | D’station Vantage GT8R | 浜健二 / 織戸学 | 797 | 3:01’52.681 |