2022 AUTOBACS SUPER GT Round1 「OKAYAMA GT 300km RACE」
2022 SUPER GT第1戦 OKAYAMA

■レース概要
開催場所:岡山国際サーキット/開催日:2022年4月16日(土)~4月17日(日)
16日…晴/ドライ、17日…晴/ドライ

■オベロン スポンサーチームの結果
・GT500

#17 Astemo NSX-GT予選12位 決勝9位

・GT300
#30 apr GR86 GT 予選21位 決勝13位
#60 Syntium LMcorsa GR Supra GT予選19位 決勝12位
#96 K-tunes RC F GT3予選2位 決勝27位

今シーズンから感染症対策をした上で100%の入場者を迎えるSUPER GTが、岡山国際サーキットをかわきりに始まりました。全8戦すべて国内のサーキットで行われます。
オベロンのサポートチームは2021年から引き続き、GT500の#17 Astemo NSX-GT、GT300では #30 apr GR86 GT、#60 Syntium LMcorsa GR Supra GT、#96 K-tunes RC F GT3の3チーム。各チーム車両を進化させるべくアップデートされています。ベース車両がタイプSになった#17 Astemo NSX-GTは、GT500クラスの空力開発が再開されたこともありさらに地力を底上げ。#30 apr GR86 GTは名前のとおり車両をプリウスPHVからGT300規定のGR86にスイッチ。これは新開発の注目車両で、エンジンは同じ5.4L NAですがプリウスPHVよりコンパクトで86らしいコーナリングマシンに仕上がっています。このようにSUPER GTではバラエティに富んだ車種が争っており、特にGT300は3種の車両規定で戦っているためそれぞれの車が等しく競い合えるよう車種ごとにBoP(Balance of Performance,性能調整)が行われています。吸気リストリクターによるパワー調整や車重、車高、ターボのブースト制限などの項目があります。

4/16予選
快晴で今年も開幕となった岡山国際サーキットは、コンパクトで抜きにくいと言われるサーキット。したがって決勝をより有利に展開するため、スターティンググリッド上位を狙ってとても白熱した予選が行われました。GT500のQ1ではトップから14番手までの差は僅か0.8秒、そんな混戦の中#17 Astemo NSX-GTはオーバーステア傾向が改善せずQ2進出タイムに0.2秒差でQ1敗退となりました。
GT300の3チームは共に予選A組、結果的にこちらの組みはペースが速く#60 Syntium LMcorsa GR Supra GT・#30 apr GR86 GTはQ1敗退、とは言えB組だとQ2に進めるタイムだったので決勝の追い上げに注目です。Q2になるとさらにペースアップしなんと9位までがコースレコード、#96 K-tunes RC F GT3もコースレコードを出して予選2位を獲得、二人合わせてGT通算43勝のベテランコンビがフロントロウを獲得しました。

4/17 決勝
絶好の観戦日和となった日曜の決勝は、前日より路面温度が10度近く上がりましたが各チームの戦略に影響はあるでしょうか。決勝は1度のピットインと4輪のタイヤ交換が義務づけられています。
14時に300km先のゴールをめざしてスタート、#17 Astemo NSX-GTはオープニングラップに3つもポジションを上げ9位になるとすぐに前の車のテールをとらえますが中々追い抜けるチャンスが訪れません。30周目にピットインし12位でコースに復帰、さらにピットアウトしてきた車を抜いて11位となりますがその後10位とのギャップは大きくてテールを見ることはできません。52周目に最後の1台がピットに入ると10番手に上がりポイント圏内に復帰、66周目に上位の一台にトラブルがでて9位に戻すとそのままのポジションでフィニッシュ。予選からいつものような速いペースを作れずに我慢のレースを続けていましたがポイントを獲得できたのは幸いでした。次のレースに向けてバランスを見直しさらなる戦闘力のアップを目指します。

#96 K-tunes RC F GT3は慎重にレースに入りオープニングで2つポジションを落としますがその後のペースは良く5番手のまま周回を重ねます。31周目のピットイン時にすこしタイムロスし20番手となりますが前半から引き続き良いペースを刻んでいます。上位がピットインするたびにポジションをもどし46周目には8位、50周目には5位集団に追いつき55周目に前走車のスピンをかわして6位、60周目5位集団を抜け出そうとオーバーテイクを仕掛けますがここでミス、GT500車両と接触してしまいました。この時点では走行可能なダメージでしたがストレートの風圧でボンネットが開いてしまいコース外に待避したところウオールにヒットしてしまいリタイヤとなりました。ホームコースで完走出来なかったのは残念ですが、昨年までの課題であった決勝後半のペースに大きな改善が見られたので次につながるレースになったのではないでしょうか。

#60 Syntium LMcorsa GR Supra GTは今年のBoPに想定以上に影響され、昨シーズン最終戦での手応えに届かない状態の模様。予選・ウォームアップと大幅にセッティングを変更して良い方向には進みましたがもう一つ足りない様子で決勝を迎えました。スタートから3周目に一つポジションを下げますがその後は持ちこたえ後半に繋ぎます。25周目に早めのピットインから26位でコースに戻ると粘りの走りを続け上位がピットインする度にポジションを戻していきます。36周目に17位、40周目には16位、71周目にはポイントまであと少しの13位まで戻しますが混戦の中でさらに前に追いつくだけのペースは発揮できませんでした。チェッカー後に上位にペナルティがあり正式結果は12位となりました。
昨年ニューマシンへ切り替え初年度でランキング3位を獲得しGT300クラス唯一の2勝であったのにチャンピオンに手が届かなかったのは8戦中4戦のノーポイントレースが原因。チャンピオンを取るためにポイントを取り続ける事の重要性を再認識してからの初戦でノーポイントとなってしまいましたが、次は昨年2勝している富士、今回のデータを見直し一気に流れを取り戻したいところです!

#30 apr GR86 GTはコース幅のせまい岡山特有のスタート直後の混戦を一歩も譲らず、ペースが安定すると前方を走る#60 Syntium LMcorsa GR Supra GTを追走します。25周を過ぎるとピットインを始めたライバル達を尻目にポジションを上げていき9位となった35周にピットイン、18位でコースにもどるとアウトラップを慎重に走りそこから徐々にペースを上げていきます。47周目17位65周目に15位とポジションアップし、後半は後続からのプレッシャーをはね除け14位でチェッカー、繰り上がりで最終結果は13位となりました。二月のシェイクダウンからテスト、予選と順調にプログラムを消化し決勝は初陣を飾ることこそ成りませんでしたがノートラブルで開幕を終えました。結果SUPER GT初登場のGR86勢トップフィニッシュであり、今回の成果を生かして次の富士に向けて熟成を深めていきたい所です。

GT500は#14 ENEOS X PRIME GR Supraが最初から最後まで独走のポールトゥウイン。
GT300は#56リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rが中盤にさしかかる所でトップを走る昨年のチャンピオンを#61 SUBARU BRZ R&D SPORT追い抜きそのまま逃げ切りました。両クラスとも昨年の開幕優勝チームが連覇を果たしました。

2022シーズン開幕!モニターの前からそして今年はサーキットで沢山の応援ありがとうございました、オベロンがサポートする4チームはそれぞれ早速5/3~4に行われる第2戦富士にむけて動き出しています。
今年の富士は昨年より150kmも長い450kmレース。昨年の勝者#17 Astemo NSX-GT と#60 Syntium LMcorsa GR Supra GTはどう対策するのでしょうか、#30 apr GR86 GT、#96 K-tunes RC F GT3はどんな攻めを見せるのでしょうか、次回もオベロンサポートチームの活躍にご注目ください!応援よろしくお願いいたします!

公式リザルト
https://supergt.net/results/index/2022/Round1
#17 Astemo NSX-GT レポート
https://www.real-racing.jp/?p=12165
#96 K-tunes RC F GT3レポート
http://supergt.net/upload/96_GT2022_Round1_%E6%B1%BA%E5%8B%9D.pdf
#60 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GTレポート
http://supergt.net/upload/60_Report_rd.1_okayama_final.pdf