2022 AUTOBACS SUPER GT Round3 「たかのこのホテル SUZUKA GT 300km RACE」
(2022 SUPER GT第3戦 たかのこのホテル SUZUKA)

■レース概要
開催場所:鈴鹿サーキット/開催日:2022年5月28日(土)~5月29日(日)
(28日…晴/ドライ、29日…晴/ドライ)

■オベロン スポンサーチームの結果
・GT500

#17 Astemo NSX-GT予選5位 決勝2位

・GT300
#30 apr GR86 GT 予選4位 決勝8位
#60 Syntium LMcorsa GR Supra GT予選11位 決勝9位
#96 K-tunes RC F GT3予選2位 決勝7位

今シーズン2度開催されるの鈴鹿サーキットは中高速コーナーが連続するチャレンジングなコースで鈴鹿を好きなドライバーも多いです。アクセルの全開率が国内一高いとも言われておりコーナリングスピードも高いのでダウンフォースは重要項目です。5.807kmと国内最長のコースはタイムに影響するポイントが多く、クルマのセットアップの難易度が高くなりますが、レースウイークは時間も非常に限られているため走りはじめのセッティング(持ち込みのセット)は重要で、各チームの経験やデータが力を発揮します。
これが当日の天候やコース状況にマッチしているとレースウイークを通じて目標に向けより精密なセッティングを進めていくことができます。
今回は通常どおり一度のピットイン(ドラバー交代)が義務づけられています。

<5/28予選>
朝の走行が始まる時点で気温は28℃、路面温度はまだ36℃ですが予選の始まる午後にはもっと上がる予想です。前回までの2レースでは予選から今ひとつ噛み合わなかったGT500の#17 Astemo NSX-GTは走りはじめから好調。午前の走行では2番手タイムを記録し予選決勝への手応えを掴んだようです。午後になるとコースレコードまで約0.5秒のタイムで予選Q1を突破、Q2 ではさらに0.2秒詰めて予選5位を獲得しました。上位から有利にレースを進めていきたいところです。
今シーズン好調の#96 K-tunes RC F GT3は午前の路面とバランスが合わず、予選には不利でも決勝用のセットアップでハードタイヤをチョイスしてQ1に臨みました。ところがQ1の頃には路面温度も44℃まで上がり状況も一変、車のバランスも上々でA組2位、Q2では上位2台がペナルティでタイム抹消されたこともあり今シーズン二度目の予選2位を獲得しました。
第2戦終盤に表彰台を狙える位置を走り復活の兆しを見せた#60 Syntium LMcorsa GR Supra GTは、さらに上位を狙った持ち込みのセットが午前のコンディションにマッチせず予選までに大幅なセットアップの変更を決断。短い時間の中での困難な作業でしたが鈴鹿のテストデータもあってかマシンはスピードを取り戻し、午前中より1.5秒ほどタイムアップしてQ1A組を突破。Q2はアタック中にイエローフラッグが出るなど不運はありましたが11位で予選を終えました。決勝でも良いペースで回れそうな感触を得ており上位フィニッシュを目指します。
ホームコースでもあり、プライベートテストも行い自信を持って臨んだ#30 apr GR86 GTは午前の練習走行から手応えを掴んでおりB組となったQ1では1周のアタックできっちり6番手タイムをマークすると、Q2ではさらにタイムアップ、最終的に予選4位今シーズン最上位からのスタートとなります。

<5/29決勝>
土曜より日差しは強く、日曜の決勝スタート時は路面温度が50℃にとどき夏の様相を呈しました。14:47スタート直後から#17 Astemo NSX-GTは猛プッシュ、2周目には2台抜いて3位にポジションアップ。19周目前を走るライバルがピットインすると翌周追いかけるように#17 Astemo NSX-GTもピットイン、5秒速くピット作業を終えるとハードタイヤのウォーミングアップ中のライバルより前でコースに復帰しポジションアップに成功。29周目全車がピットを終えた段階で#17 Astemo NSX-GTはトップと15秒差の2位。3位を走るライバルは1秒後方で、着かず離れずの状況をコントロールしながらトップを追っていた所、39周目にこの日二度目のSC(セーフティーカー)導入、17秒まで開いたトップとの差が振り出しにもどりチャンスが訪れました。残り9周でSCが解除となり、再開直後のオーバーテイクを狙って集中してリスタートを迎えましたがトップの車両が素晴らしいダッシュを決め、結局#17 Astemo NSX-GTは2位のままチェッカーをうけることになりました。優勝まで後一歩と悔しくもありますが、開幕戦からの不調を一蹴するレースウイークを通しての強い走りは、今シーズン初表彰台とならぶ手応えを感じたはずです。この流れを次戦の富士でも再現し今季初優勝を狙います。

GT300のオベロンサポートの3チームは予選で掴んだ良いスタート順を生かして抜きにくい鈴鹿を攻略できたでしょうか?
想定を越えるような路面温度でスタートすると2周目にはFCY(フルコースイエロー)が出され波乱の展開になるのではないかと不安が過ぎります。レース再開直後#60 Syntium LMcorsa GR Supra GTは自己ベストをマークしながら前を追い、早速8周目に一台をパスして気を吐きます。一方その頃5台のトップグループでは2位を#96 K-tunes RC F GT3が、そのグループ最後尾は#30 apr GR86 GTが走行中。10周目に最初のSCが出るとその間にピットに戻る車なども出て#60 Syntium LMcorsa GR Supra GTは8位に、#30 apr GR86 GTは4位に浮上。
16周を過ぎると規定のピットインを実施する車が出てきます。#60 Syntium LMcorsa GR Supra GTも21周目にピットインしコースには13位で、#30 apr GR86 GTは3位走行中に予定どおり23周目にピットインし10位でコースに復帰。#96 K-tunes RC F GT3は少し早めの19周目にピットインしますが給油時間がライバルたちより長く15位からポジション回復を狙います。
全車が規定のピットインを終えた26周段階で#30 apr GR86 GTは7位に浮上、#60 Syntium LMcorsa GR Supra GTは8位に上がり28周目には自己ベストをマークしながらプッシュを続けます。#96 K-tunes RC F GT3はその段階では14位ですが翌27周に一台をパス、28周34周に前の車のトラブルで11位にポジションアップ。
その後GT300の6位とGT500のトラブルで36周目にFCYから切り替わった本日2度目SCが出ると、各車のギャップが一気に圧縮されレース再開の41周目にドッグファイトが始まりました。42周目#30 apr GR86 GTは6位を守りましたが#60 Syntium LMcorsa GR Supra GTは1台に抜かれ8位、#96 K-tunes RC F GT3は前の車にペナルティが出て9位、その後一進一退が続きファイナルラップ。スプーンで追いついてきたGT500のトップが抜いて行くタイミングを上手く利用してバックストレートで#96 K-tunes RC F GT3が#60 Syntium LMcorsa GR Supra GTを抜いて8位、GT500の背後に続いた7位のライバルが6位の#30 apr GR86 GTを130Rの進入でパスすると、さらにそのライバルの後ろに着いていた#96 K-tunes RC F GT3が立ち上がりで#30 apr GR86 GTを抜いて7位にジャンプアップ。シケイン、最終コーナーでは入れ替わり無く僅差で#96 K-tunes RC F GT3が7位、#30 apr GR86 GTが8位、#60 Syntium LMcorsa GR Supra GTが9位の順でチェッカーを受けました。

2戦連続入賞となった#96 K-tunes RC F GT3はベテランの力に加えそれを引き出すチーム力にも磨きがかかる好循環、データ的にも今回は次に繋がるレースとなったようで後半待ち構える夏のレースにも期待が高まります。
#60 Syntium LMcorsa GR Supra GTは土曜の午前から一転し決勝ではライバルたちと肩を並べるペースにまで復活し今季初ポイントを手にしました。これを機にデータを見直し後半戦に向けたクルマ作りに生かし巻き返しを計ります。
#30 apr GR86 GTはレースウイークを通して素晴らしい仕上がりでレースペースがとても良く、決勝は一度もトップ10から外れることなくフィニッシュすることができました。順位は展開のアヤとしても堂々の初入賞、後半戦に向けてスピードに磨きをかけていきたい所です!

レースは前回の大クラッシュから復活したGT500#3 CRAFTSPORTS MOTUL Zが序盤にトップに立つとライバルを寄せ付けずにそのままチェッカー。新型のZの初優勝となりました。GT300はポールからスタートの#7 Studie BMW M4要所を締めトップを譲ることなく今シーズンからの新型車で初優勝。両クラスともミシュランタイヤの装着車でした。

第3戦も応援ありがとうございました、鈴鹿をホームコースとする#17 Astemo NSX-GT 、#60 Syntium LMcorsa GR Supra GT、#30 apr GR86 GTの各チームは初表彰台や初ポイントなど次に繋がる良いレース、開幕からの好調を維持する#96 K-tunes RC F GT3もムード良く、2ヶ月近いインターバルに突入する4チームはさらなるレベルアップにつながる時間を過ごせるのではないでしょうか?
次回は8/6~7 真夏の富士スピードウェイで行われる450kmレースです。今シーズン2度目となりますが4チームとも力を存分に発揮して第2戦とは違った展開となるのではないでしょうか。引き続き応援よろしくお願いいたします!

公式リザルト
https://supergt.net/results/index/2022/Round3

#17 Astemo NSX-GT レポート
https://www.real-racing.jp/?p=12350
#96 K-tunes RC F GT3レポート
http://supergt.net/upload/96_2022_Round3_%E6%B1%BA%E5%8B%9D.pdf
#60 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GTレポート
https://www.osaka-toyopet.jp/otg-ms/super_gt_lmcorsa/report/4131/
#30 apr GR86 GTレポート
https://www.as-web.jp/supergt/824384