2021 AUTOBACS SUPER GT Round1「たかのこのホテル OKAYAMA GT 300km RACE」
(2021 SUPER GT第1戦岡山)

レース概要
開催場所:岡山国際サーキット/開催日:2021年4月10日(土)~4月11日(日)
(10日…晴/ドライ、11日…晴/ドライ)

■オベロン スポンサーチームの結果
・GT500

#17 Astemo NSX-GT予選9位/決勝5位

・GT300
#96 K-tunes RC F GT3予選7位/決勝6位
#60 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT予選6位/決勝8位
#30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT予選15位/決勝DNF

■レースレポート
無事に春からスタートすることができたSUPER GT 2021シーズン、オベロンがサポートする4チームは、GT500の「#17 Astemo NSX-GT」がブルー系からレッド系のカラーリングへ心機一転。
GT300では「#30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT」は実績を積んだ体制を継続し、「#96 K-tunes RC F GT3」も同体制ですが、RC Fの新車を投入。そして「#60 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT」は車両をSupra GTに、タイヤはダンロップに変更。新たなチャレンジでシーズンに挑みます。
2年振りの開催となる岡山国際サーキットは、全長3.703kmのコンパクトでテクニカルなレイアウト。比較的抜きにくいコースといえるでしょう。
今回、GT300では安全性を考慮してピットイン時に4本のタイヤ交換が義務づけられており、ピット作業を短縮できるタイヤ無交換作戦を取ることはできません。

<4/10 予選>
快晴に恵まれた土曜日、ファンの皆様の見守る前で予選が始まりました。
予選は全車走行するQ1からタイム順上位がQ2に進みスターティンググリッドを争います。
岡山での初戦となる新NSX GTの#17 Astemo NSX-GTはセッティングを探りながらの走り。僅差でQ2進出はなりませんでしたが、9位を獲得。今回のGT500予選TOP5はトヨタ勢が独占する結果となっています。
岡山が地元の#96 K-tunes RC F GT3は、開幕でピンチヒッターを務めることになった平良響選手がGT初参戦ながらQ2で7位を獲得。
車両・タイヤをスイッチした#60 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GTは慎重に走り始め、マイナートラブル解消後Q1をB組トップ通過。Q2では6位を獲得しました。
#30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTは練習走行でトラブルが発生し、セッティングがまったく進められない状態で臨んだQ1をB組7位で突破するも、Q2では15位にとどまりました。

<4/11 決勝>
レース日和の13時半、300km先のゴールを目指してレースが始まりました。
GT500は、前日からのセッティングの煮詰めを、スタート直前まで粘った#17 Astemo NSX-GTがスムーズにレースをスタート。6周、7周と順調にポジションを上げ、7位を走行。
GT300も上位は静かなスタートでしたが6周目、GT500のトップに追いつかれたタイミングの#30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTがヘアピンでクラッシュ。早速セーフティーカー(SC)が8~15周まで導入され、開きかけた各車の間隔がぐっと縮まります。#60 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT・#96 K-tunes RC F GT3は6位7位と予選順位をキープして序盤を争いました。
レースが動き出したのは中盤にさしかかる30周前後、ドライバー交代が始まる最初のタイミングでした。#96 K-tunes RC F GT3は早めのピットイン、レースに復帰するとすぐに1コーナーでクラッシュが発生していました。
SCが入ると、コース上をライバルはゆっくり走らなければならず、このタイミングでピットインできればピットのロスタイムの影響を最小限にできます。#17 Astemo NSX-GTをはじめGT500、GT300各車はSCが入ると判断して続々とピットイン(当然ピットロードは大混乱)。
GT300トップに躍り出た#60 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GTは、SCが入らないと判断してコースに残りました。このままレースが進めば自分のタイミングでピットインでき、#60 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GTは有利な形でレース終盤を戦えます。しかし、残念ながらSCが導入されました。
こうなるとSCの恩恵をうけたライバルより、余計にロスタイムの影響が大きくなるため、一転して勝負は不利に。その後ピットインし、13位でコースに復帰すると終盤に向けてペースを上げた#60 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GTは、GT300のファステストを記録しながらハイペースで追い上げましたが、8位まで順位を上げたところでチェッカーを受けました。

一方、良いタイミングでピットインできた#96 K-tunes RC F GT3は、20位でコースに復帰するとライバルのピットインもあって一気にジャンプアップ。順調に周回を重ね最終的には6位でフィニッシュすることとなりました。

#30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTはダメージが大きく、惜しくも第1戦はリタイアとなりましたが、チームや両選手からは次戦に向けたポジティブなコメントが聞かれ、第2戦の活躍に期待が膨らみます。

#17 Astemo NSX-GTは粘り強く前車を追い、ついには今大会絶好調のトヨタ勢の一角を崩し、5位でフィニッシュ。ホンダ勢最上位を記録しました。

レース結果は、GT500では序盤2位を走行した#14 ENEOS X PRIME GR Supraがピットの混乱を制して逆転、終盤は#36 au TOM'S GR Supraの追い上げを凌いで優勝。
GT300はスタートから続いた4台のトップ争いからディフェンディングチャンピオンの#56 リアライズ日産自動車大学校 GT-Rが中盤以降のトップを守りきって優勝。トップから4位までの差はわずか1秒チョットの接戦でした。

* * *

開幕戦を応援いただき、ありがとうございました。ファンの皆様の前で無事にシーズン初戦を終えることができました。これから続くオベロンサポートの各チームの挑戦にご注目ください!
次戦はゴールデンウィーク5月3日~4日に開催の富士スピードウエイです。サーキットや、モニターの前からの応援をよろしくお願いいたします。
※本ページのレース写真は各チームよりご提供いただいたものです。

■公式リザルト/各チームのレースレポート(随時追加)
SGT公式
https://supergt.net/
https://supergt.net/results/index/2021/Round1
#17 Astemo REAL RACING
https://www.real-racing.jp/?p=9803
#60 LM corsa
https://www.osaka-toyopet.jp/otg-ms/super_gt_lmcorsa/report/3073/
#96 K-tunes Racing
https://www.oktp.jp/ktunesracing/report2021/sgt21rd1.html