ENEOS スーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONE
第7戦 S耐ファイナル 富士
■レース概要
開催場所:富士スピードウェイ
開催日:11月16日(土)~17日(日)
■オベロン スポンサーチームの結果
・ST-1 #2シンティアム アップル KTM
予選 総合6位 3:27.944(A+B合算タイム) ST-1 1位 (曇り/ドライ)(曇りー雨/ドライーウエット) |
決勝 総合20位 ST-1 1位 (晴れ/ドライ) |
最終戦は富士スピードウェイでの4時間レース。富士スピードウェイは5月の24時間レースに続き今季2レース目。ドライバー交代を伴うピットインは3回義務づけられており4スティント必要になります。Aドライバーの走行時間は60分以上、#2シンティアム アップル KTM は4人チーム(アマチュアドライバー2名・プロドライバー2名)なので一人60分担当し4スティント。今シーズン仮想ライバルとしているST-Zクラスと同じピット回数で戦えます。全クラス開催で参加台数が65台と多いので接触等アクシデントは要注意です。今回はリペアエリア(トラブルでピットまで戻れなかった車の修理が出来る)の設定がありますが、レース時間が短いので設備の無いパドックでの作業は大変です。
<11/16 予選>
木曜の#2シンティアム アップル KTM走行中から降り出した雨は金曜まで続きましたが、持ち込みのセットや新しくなったブリヂストンタイヤのプロドライバーによるチェックなどを金曜午前までに完了。あとは雨の上がる予報の午後からアマチュアドライバー二人の走り込みにあてる予定でしたが、霧の発生で午後の走行はキャンセルとなってしまいました。
アマチュアドライバーの走り込みだけが不安でしたが予選が始まると杞憂に終わったようです。二人とも土曜午前のウォームアップではドライ路面で安定して好タイムを記録し、午後の予選ではアマチュアのAドライバー予選ではZクラスとは2秒以上の差をつけて総合6位、プロのBドライバー予選では雨がパラつき出す難しいコンディションでしたがコースレコードに0.4程に迫るタイムで総合6番手、合算タイムでも総合6位、ST-Zのトップとは合算で6秒ほどのアドバンテージを持ちました。Cドライバーを担当する二人目のアマチュアも6番手、Dドライバーを担当するプロは2番手、と十分な手応えを掴みました。あとはこのスピードを如何に決勝へ結びつけるかです。
予選 Dドライバー 吉本選手
シーズン通してバトルのない、ライバルのいないシーズンでしたけど、でも、今年は井田選手が去年より全然速くなっているし、高橋選手も今年は走り始めから毎セッション、調子いいですし、たぶん今週なんか、ちょっと走っただけで、それまでのベスト更新するぐらい速くて。来年はもしかしたらライバルが現れるという話があるので、その意味では準備期間の1シーズンでした。
今週も、ここまでトラブルないですね、去年とかはけっこうトラブル出ていたんですけど、今年はトラブルあんまり出ていなくて、いい感じかなと思います。決勝はライバルいないんですけど、ST-Zと我々の燃料タンクの量が違うので、いつもはピットの回数多くて、なかなか全部のZの上でゴールするのが、なかなか難しかったんですけど、だからシーズン、今シーズン1回だけかな? オーバーオールでXの次に入れたのは。今回もそこを目指して、頑張りたいと思います。今回は3回のドライバー交代が義務づけなので、そういう意味では何も問題なければ、そのまま行けると思います。
<11/17 決勝>
昨日までとは一変、強い日差しで汗ばむような陽気はこの時期とは思えず絶好の観戦日和。沢山のファンが見守る中定刻12:30にスタートしました。#2シンティアム アップル KTMの1stスティントを担当したDドライバーは、高い路面温度の為か序盤タイヤの内圧にとまどったと言いますが、スタートから後続との間に毎周2秒前後ギャップを築きながら周回しています。しかしこのままプラン通りに進むかと思われた開始約22分、コースでアクシデントが発生しFCY(フルコースイエロー)-SC(セーフティーカー)と続きコース整備のため赤旗となりました。これで後続とのギャップが削られてしまいました。
時計は進み残り2時間でレースが再開、レース走行時間が短くなったのでAドライバーの走行時間も43分に短縮されました。#2シンティアム アップル KTMは再開の次の周にピットに戻りCドライバーに交代しフルサービスの後13番手でコース復帰。しかしタイヤの内圧かホイールトラブルなのか走行フィールが悪くペースが上がりません、走行を続けても改善されず緊急ピットイン。チェックも兼ねBドライバーに交代してコースに戻ったときには35番手。問題は解消されたようなのでそのまま追い上げ体勢に移行しました。再びST-Z上位をしのぐペースで周回し19番手まで戻した残り残り1時間26分再びアクシデントの発生でFCY-SC-赤旗。さらに短くなったレースをうけてAドライバーは走行することだけが求められ義務時間は無し、ピット義務は2回に削減されました。
残り30分で走行再開すると、#2シンティアム アップル KTMはすかさず3度目のピット作業を実施しAドライバーが最後のステアリングを握りました。順位的には26番手ですが決勝中のチームベストを記録しながら快調に飛ばし20番手まで追い上げたところでチェッカーを受けました。FCY4回SC2回赤旗2回と荒れたレースで走行時間は正味1時間30分程というイレギュラーなレースとなりましたが、どんな条件であってもまずは完走、加えてノーミス・ノートラブルでレースを終えられたことは耐久チームとして成長の証ではないでしょうか。
決勝 Bドライバー加藤選手
最初、吉本選手が乗って頑張ってくれて、次が高橋選手。その後、僕が乗って、井田選手も乗って、4人で走りました。途中でタイヤかホイールにトラブルがあって、それで高橋選手の時にすぐ入っちゃったんですけど、それだけです。最後また交換して普通に走ったんで、大丈夫でした。
ただ走っただけじゃなくて、高橋選手も飯田選手も毎レース、去年よりも確実に速くなっていていましたし、弱点を克服しているので、チームとしても全体的にレベルが去年より高くなっているので、それを引き続き来年もつなげて、来るであろうライバルに向けて、準備していきたいと思います。
総合優勝は、3番手スタートのST-Xクラス1号車中升 ROOKIE AMG GT が2度の赤旗中断を経て刻々と変わるレース条件に対応、終盤ようやくトップに立つとそのままチェッカー。チャンピオンシップは23号車 TKRI松永建設AMG GT3が最後までランキングトップを守っていましたが、残り5分でドライバーチェンジしてポジションダウン、ランキング3位だった1号車中升 ROOKIE AMG GTが逆転チャンピオンとなりました。
最終戦での応援ありがとうございました!11月とは思えない陽気でお祭り感を楽しんでいただけたのではないでしょうか?レースは荒れた展開となってしまいガチンコ勝負とは行きませんでしたが、準備から予選決勝と耐久チームとしての取り組みは達成できたのではないかと思います。今シーズンは仮想のライバルとしたST-Zクラスより前でフィニッシュするというチャレンジを第4戦でついに達成することができました。皆様の応援に後押しされて前に進む事が出来たのだと思います、ありがとうございます。これからも私達のチャレンジにご注目いただくとともに、さらなる応援よろしくお願いいたします!
公式リザルト
https://supertaikyu.com/race/files/result/2024/2024r7_fin.pdf
公式チャンネル
https://www.youtube.com/channel/UC8sfQKfk_4_JePSHSupvT4w
チームレポート
https://www.as-web.jp/domestic/1155519