ENEOS スーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONE
第5戦 SUZUKA S耐 5時間レース

■レース概要
開催場所:鈴鹿サーキット
開催日:2024年9月28日(土)~29日(日)

■オベロン スポンサーチームの結果
・ST-1 #2シンティアム アップル KTM

予選 総合6位 4:18.495(A+B合算タイム) ST-1 1位 (曇り/ドライ)
決勝 総合9位  ST-1 1位 (曇り/ウエットードライ)

今シーズン最後の5時間レース、前回のもてぎ5時間レースはパーフェクトなレースで、仮想の目標であるST-Zクラスの前でフィニッシュすることができました。今回もST-Zクラスは3回のピットストップ、#2シンティアム アップル KTMは燃料タンクの関係で1回多くなるピットストップ(約30秒+作業時間)を克服するためには最後のスプラッシュのタイミングでST-Zクラスのトップの半周は前を走りたい所です。1周のタイムには自信がありますが、中高速コーナーが連続し走るのは楽しいですが、前をパスするとなると手強い鈴鹿をいかに攻略するのでしょうか。

<9/28予選>
#2シンティアム アップル KTMは前日に持ち込みのセットアップの確認を終え、金曜からはマシンの細部の詰めとレースシミュレーションを進めます。A/Cのアマチュアドライバーを中心にタイヤ性能を十分に引き出すために走行を重ねました。土曜日は前日から続く曇り空ですが、湿度が下がりこの時期らしい過ごしやすいコンディション。最終確認となる午前のフリー走行では7番手、午後になると雲が厚くなってきますがコースはドライ。14時から予選が始まりました、今シーズン好調のAドライバーは計時3周目にベストタイム(総合6番手)、FIA GT-3のXクラスに約0.7秒差にまでせまる素晴らしいタイム。Bドライバーも2周目にワンアタックで総合6番手タイム。AB合算でも総合6番手、決勝は3列目スタート。
Dドライバー 予選 吉本選手
比較的、順調には進んでいて、今回はCドライバーの高橋選手が機会は少なかったんですけど金曜日の午前から走れて良かったです。けど、ただグループ1(ST-X/Z/TCR/1/2/Q)専有のところで走れなかったので、高橋選手ずっと混走でクリアラップは取れてなかったんですけど、まぁ、それはでもレースに向けては、いい練習になったんじゃないかと。今回だけじゃなく、ここ最近ずっとそうなんですけど、Aドライバーの井田選手がすごく速くて、アタックラップのオンボード見ても、プロが乗っているんじゃないかってぐらい上手に走れていましたし、去年の走行で改善して欲しい部分がいくつかあったんですけど、そのへんが自動的に改善されていて、去年からの進化がすごくて、流れがいいかなと思います。
ライバルはいませんけど、去年はここ、エンジンブローして終わっているので、はい。そういうトラブルのないよう、あとは他のクラス、スピード差もあるので、接触などのアクシデントにも気をつけて、しっかり走りたいと思います。

<9/29決勝>
10時頃からついに雨が降り出してしまいコースは一気にフルウェットへ。ところがスタート進行が始まる頃には止んだためタイヤ選択が難しくなりました。序盤がまんしてドライタイヤ、再びの雨や序盤の混戦を警戒してウェットタイヤ。#2シンティアム アップル KTMの選択はウェットタイヤ、選手権を争うライバル不在なためリスクを軽減する方向のチョイス。スタートは今回もDドライバーの吉本選手、オープニングラップはXクラスにピタリと張り付くハイペースですが、55台が走るコースは路面変化が早いようで10分もするとホームストレートでの水煙もほとんど上がらなくなりました。ドライタイヤとのタイム差も少ないためか5周目にドライタイヤへ変更、まだ集団がばらけていないので28番手まで後退しますが、すぐにペースをとりもどすと10周目に18番手20周目には14番手と急速にポジションを回復。10番手までもどした28周目に1回目のフルサービスをうけBドライバーの加藤選手が18番手でコース復帰。9台前を走る仮想のライバルST-Zのトップとのギャップは約2分、しかしラップタイムは4~5秒速くどんどんギャップを詰めていきます。ST-Zの1回目のピットもあり36周目には9番手、42周目ついにST-Zクラスのトップをパスし6番手に戻しました。その後もペースは落ちず2回目のフルサービスを受けるまでに約40秒のギャップを作りました。3人目はCドライバーの高橋選手、タイヤカスへの対応に苦手意識がありましたが前戦から経験値もあがり安定度が増しました。11番手からの追い上げですがスティント終盤には7番手まで戻し、83周目にAドライバーの井田選手にバトンタッチ。予選のスピードは本物で終盤にはチームベストタイムを記録、14番手から給油一回をはさみ総合9番手まで戻したところでチェッカー。総合5位でフィニッシュしたST-Zのトップには届きませんでしたが、ダブルスティント(90分)を最後まで仮想ライバルより秒単位で速いラップタイムを記録し続けたことに頼もしさを感じました。
Bドライバー 決勝 加藤選手
難しいコンディションだったんですが、レース全体を見ても、ちょっとしたクラッシュはあったんですけど、病院行くようなものではなかったんで、良かったのかなと。ブリヂストンのタイヤが、想像以上にポテンシャルが高くて、ウェットでもけっこうドライ(タイヤ)で走れたりしていたので、そこはちょっと学ぶことができましたねぇ。あとまぁ、チームがミスなく、逆に言うと、ここんところ井田さんがすごくこの車、KTMに対して、乗りこなせているので、非常にシーズン、ライバルが出てきたら楽しいだろうなぁ、っていう展開で、面白かったです。出てきて欲しいですね、ライバルが、本当にね!
今シーズンST-Zクラスの全部前でゴールするっていうのを、目標にしているんですけど、やっぱり難しいですね。でも、やりがいがあります。うちは1時間きっかりしか走れなくて。どうしたって給油回数が多いんで。タンクが小さいんですよねぇなかなか。でも、面白かったです。

総合優勝は、ST-Xクラスの31号車DENSO LEXUS RC F GT3がポールトゥウインで今季初優勝、中盤に三つ巴のバトルで一時後退するも終盤トップを取り戻すとそのまま逃げ切りました。Cドライバーの小山選手はスーパー耐久シリーズ初の女性ドライバー総合優勝となりました。


第5戦もたくさんの応援ありがとうございました!大きなアクシデントはありませんでしたが、乾いて行くコンディションの中そこかしこでアクシデントがありハラハラしどおしのレースでしたがオベロンがサポートする#2シンティアム アップル KTMはノートラブル・ノーミスで無事に走り切る事が出来ました。
シリーズも残すところあと2つ、次の岡山の3時間レースでは再び目標を達成し最終戦に弾みをつけたいところです。応援よろしくおねがいいたします。


公式リザルト
https://supertaikyu.com/race/files/result/2024/2024r5_fin.pdf
公式チャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=skn2ggrzt50

チームレポート
https://www.as-web.jp/domestic/1133730


PosNoTeamCar NameDriverLapTotal Time
12シンティアム アップル KTMKTM GT-X井田太陽/加藤寛規/高橋一穂/吉本大樹1205:02’02.559