ENEOS スーパー耐久シリーズ2025 Empowered by BRIDGESTONE
第2戦 SUZUKA5時間レース

■レース概要
開催場所:鈴鹿サーキット
開催日:2025年4月26日(土)~27日(日)

■オベロン スポンサーチームの結果
・ST-1 #2シンティアム アップル KTM

予選 ST-1 1位 総合7位 4:17.310(A 2:09.499+B 2:07.811合算タイム)(晴れ/ドライ)
決勝 ST-1 1位 総合7位 120周(晴れ/ドライ)

鈴鹿のようなコーナーの連続するコースは#2シンティアム アップル KTMが得意としているサーキット、特色を活かして開幕2連勝を狙います。
第2戦は今シーズン2回予定されている5時間レースのうちの1回目、スーパー耐久は3時間、4時間、5時間、24時間と4種のレースバリエーションがありますが、それぞれ獲得ポイントが違います。優勝は3時間・4時間が20ポイント、5時間は30ポイント、24時間が45ポイントと長いレースはポイントも多くなるので頑張りがいがあるのです。ちなみにポールポジションは2ポイント、チャンピオンシップを争う上では予選も重要です。
今回のドライバー交代を伴うピットストップは3回(4スティント)が義務づけられています。Aドライバーの走行義務は75分、これは#2シンティアム アップル KTMには微妙に長く、レーシングスピードで走り切るには難しい長さ。昨シーズンは航続距離に勝る仮想ライバルのST-Zクラスに先着を許しました。
第1戦優勝の結果、今大会からウエイトハンデ20kgが課せられます。

<4/26 予選>
金曜のスポーツ走行からライバルの#47 D'station Porsche 992が速く、緊張感のある空気で迎えた土曜の予選。#2シンティアム アップル KTMのAドライバーは2周3周とタイムを上げて行き、昨年の鈴鹿予選には僅かに及びませんが4周目にベストタイム、Bドライバーは僅か1アタックでクラスベストを記録しST-1予選1位を獲得しました。
しかしベストタイムどうしを比較するとその差は僅か。セクター1で互角、車体が決まっていると思い切って走れるデグナーや130Rのあるセクター2、4で#2シンティアム アップル KTMが僅かに速く、トップスピードで10km/h 近く速い#47 D'station Porsche 992は セクター3が強い、とそれぞれ特色を活かしたタイムでした。ただトップスピードが速い方が混戦を争う上で有利なので、明日の決勝はライバルを前に出さないよう気合いを入れて臨む必用があります。
予選 Bドライバー 加藤選手
今のところ、順調です。鈴鹿は東コースが路面改修されているのでセッティングを変えたら、エンジニアがいいところを見つけてくれたので、タイムは出ています。明日(決勝)はね、5時間のレースですからねぇ(笑)。そのまま行っちゃいたいんですけど、チームとしてベストが出せるように頑張りたいと思います。

<4/27 決勝>
開幕戦や昨年の鈴鹿を上回る観客が訪れた決勝日。五月晴れと呼ぶのが相応しい空の下、定刻通り11時にローリングスタートでレースが始まりました。ライバルに比べ1回ピットストップが多くなることが予想されるので少しでもギャップを築きながらレースを進めたいところ。#2シンティアム アップル KTMはプロドライバーのスタートでギャップを作りたかったのですがライバルもベテランが担当しピタリと追走、なかなかギャップは広がりません。しかし今回のレースは序盤から荒れ模様で第1スティントだけで4回のFCY(フルコースイエロー)がでたこともあり、このスティントを90分ほど走る事が出来、大きなギャップこそ作れませんでしたが走行時間でまずはレースの流れを引き寄せました。
第2スティントではさらにスピードを発揮することができ70分の走行で1ラップのギャップをつくることに成功。第3スティントからはライバルが猛追、#2シンティアム アップル KTMがこのスティントを40分で終え第4スティントへ移行するタイミングでトップが入れ替わりました。
ライバルのハイペースは続き44秒のビハインドまで広がった残り30分で#47 D'station Porsche 992は最後のピットへ。#2シンティアム アップル KTMが再びトップに立ちますがこちらはもう一回給油しなければなりません。ライバルがコースに復帰した時点でギャップは80秒、#2シンティアム アップル KTMも直ぐに最後のピットに向かいました。給油中は時間の進みが長く感じられましたがトップのままコースに戻ることに成功、まだ35秒のマージンを残していました。給油のみなのでタイヤも温まっており直ぐにペースを取り戻すと最後まで無事に走り切りST-1トップチェッカー。総合でも7番手と昨年まで目標としていたST-Zクラスより前でフィニッシュすることにも成功しました。ドライバー、チーム力、レースの流れとすべてが上手くはまった嬉しい開幕2連勝となりました。
決勝 Aドライバー 井田選手
5時間通して、ずっと緊張しっぱなしなので、なかなか昨年のようには、ねぇ? 昨年は気楽に楽しめたんですけど、なかなか厳しいです。楽しんでいますけどね! 今回本当は負けていたレースだったのが、たまたま47号車の方は最後のピットでトラブルがあったようで、それが無ければ逆転されていたはずです、本当に。「後ろ、何秒だよ!」って毎周ずっと言われていましたから、久しぶりに疲れました(苦笑)。


総合優勝は、予選3番手のST-Xクラス#666 seven x seven PORSCHE GT3Rが中盤にトップに立つと、8回ものFCYが乱れ飛ぶ荒れたレースを制し開幕2連勝。

第2戦応援ありがとうございました。無事優勝できましたが、どこで結果が入れ替わってもおかしくないレースでした。この流れを手放さずに戦っていきたいところですが、次回はいよいよ富士24時間レース。とにかく難しいレースで昨年はトラブルに悩まされました。得られるポイントも大きく、チャンピオンシップを獲るために外せないレースです。とはいえライバルに勝つこともさることながら、24時間自分達のレースをやりきることを第1の目標に準備を進めていきたいと思います。皆様の応援が励みになりますので5/30~6/1の富士24時間レースも宜しくお願いいたします。


公式リザルト
https://supertaikyu.com/race/files/result/2025/2025r2_fin.pdf
公式チャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=cMO3ckXWIIY

チームレポート
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