ENEOS スーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook 第4戦 オートポリス
スーパー耐久5時間レース
■レース概要
開催場所:オートポリス インターナショナル レーシングコース
開催日:2022年7月30日(土)~7月31日(日)
■オベロン スポンサーチームの結果
・ST-1
#2 シンティアム アップル KTM | 予選3位 決勝2位 |
今回のオートポリスでは、お休みのST-5クラスを除いた全クラス46台が混走で5時間後のチェッカーを目指します。5時間レースなのでピットストップ(ドライバー交代のある)の義務は3回。
スーパー耐久は多様な個性あふれる市販車の延長線上にあるレース、その個性の違いも面白さの一つですが競技としてのイコールコンディションが考慮されていればさらに白熱した勝負が繰り広げられます。
イコールコンディションに近づけるための工夫の一つとしてスーパー耐久でも2017年からウエイトハンデがルール化されています。過去3戦のリザルトによって決められ、今季のST-1では1位のみ30kg加算されていきます。第4戦の段階では#2シンティアム アップル KTMは全出場車両の中で最も重い60kg、#38 muta Racing GR SUPRAは30kgのウエイトを積んでのレースとなります。
7/30 予選
九州をかすめた台風の影響が心配された土曜の予選。今回も#2シンティアム アップル KTMはジェントルマンドライバー二人に予選を託します。午前中はドライコンディションでしたが、午後のAドライバー予選の頃には雨が落ち始め、ウエットコンディションでの予選となりました。予選1位は#47 D'station Vantage GT8R、2位に#38 muta Racing GR SUPRA。#2シンティアム アップル KTMは結果3位となりましたが難しいコンディションの中A・Bのドライバー共にタイムも揃っているし、エキスパートドライバーを揃えるC・Dドライバーも好調で明日の決勝追い上げが期待されます。ただ心配があるとすればレースウイークに入ってからエンジン交換をしたマシンの方ですが、予選の走りを見る限り調子を取り戻しているようです。チャンピオンシップを競う意味でもまずは完走、その上で優勝を目指します。スピードが生かせるドライでのレースだとチャンスが広がります。
7/31 決勝
11時のスタート時点では曇りながらも空は明るくこのまま最後までもってくれれば良いのですが。
ST-1クラス3位総合22位からの#2シンティアム アップル KTM、スタートドライバーのエキスパートドライバーはスタートダッシュに成功。予選上位の他のクラスをかわしながらどんどん順位を上げ5周目にはファステストラップを記録しつつST-1トップ、総合でも8番手に躍り出るとジワジワ2位との差をひろげ1時間を過ぎたあたりで一回目のピットストップを実施。クラス1位のままコースに戻りドライバーはそのままダブルスティントに突入です。ハイスピードでラップを刻みながらマージンを増やしていき、スタートから2時間20分あたりで2度目のピットイン。2位に1分半近くのマージンをとれたのでドライバーチェンジしても1位のままレースに復帰。ほぼ同時に2位の#47 D'station Vantage GT8Rもピットに入ったため2位とのギャップは2分近くに広がり順調にレースが進行していきました。
スタートから3時間あたりで早めとなる3度目のピットイン、ドライバー交代しコースへ戻ろうとしたところで再始動出来ません。スターターの交換で約10分ピット作業を強いられました。1位 #47 D'station Vantage GT8R 2位 #38 muta Racing GR SUPRA と6周差があいてしまいましたがレースはチェッカーを受けるまでわかりません。3時間40分頃2位を走っていた#38 muta Racing GR SUPRAが他車との接触の影響で急遽ピットイン、修復に時間がかかり#2シンティアム アップル KTMが2位に浮上。スタートから4時間あたりで4度目のピットイン、再びエキスパートドライバーが追い上げます。
残り1時間半あたりから目立ち始めた雨が、残り1時間あたりで急に強くなってきました。ほとんどの車がスリックのまま我慢のレースを続けています。10分くらいで雨脚が弱まりライン上の水は引けてきてまだスリックの方が速い、このままドライでいけるかと思われましたが残り30分あたりで再び雨量が増えタイヤが水煙を巻き上げるほどになりました。たまらず次々とレインに交換する車が出る中、車両トラブルでFCYが導入され残り2分でレース再開。しかし大勢に影響なく#2シンティアム アップル KTMも無事2位でチェッカーを受けました。
総合優勝は常にトップを争っていたST-Xクラスの♯777 D'station Vantage GT3がトップチェッカーを受けましたが黄旗追い越しのペナルティで降着。後半ドッグファイトを続けて2位でチェッカーを受けた♯62 HELM MOTORSPORTS GTR GT3が逆転優勝、シーズン2勝目を勝ち取りました。
第4戦応援ありがとうございました。中盤までは作戦どおり優勝を狙える手応えがありましたが、天候にくわえ車両トラブルと困難なレースとなりました。それでも諦めずモチベーションを保ち攻め続けたことが今回の結果を引き寄せられたのではないかと思います。チャンピオンシップも2位との差が縮まりましたが身を引き締めて9/3~4のもてぎ戦にのぞみ、チーム一丸となって粘り強く闘い勝利を目指します。次回も応援ヨロシクお願いいたします!
公式リザルト
https://supertaikyu.com/race/files/result/2022/2022r4_fin.pdf
公式チャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=UFySGhsHr9Q&t=8489s
■ST-1決勝(Rd-4 Autopolis)
Pos | No | Team | Car Name | Driver | Lap | Total Time |
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2 | 47 | D'station Racing | D’station Vantage GT8R | 星野辰也/織戸学/浜健二/JAKE PARSONS | 137 | 5:03’31.576 |
2 | 2 | Ksフロンティア KTMカーズ | シンティアム アップル KTM | 井田太陽/高橋一穂/ 加藤寛規/吉本大樹 | 131 | 5:02’41.226 |
1 | 38 | TRACY SPORTS | Muta racing GR Supra | 堤優威/中山雄一/ 松井宏太 | 128 | 5:02’32.615 |