ENEOS スーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONE
第4戦 もてぎスーパー耐久 5Hours Race

■レース概要
開催場所:モビリティリゾートもてぎ
開催日:2024年9月7日(土)

■オベロン スポンサーチームの結果
・ST-1 #2シンティアム アップル KTM

予選 総合5位 3:55.045(A+B合算タイム) ST-1 1位 (晴/ドライ)
決勝 総合4位  ST-1 1位 (晴/ドライ)

第4戦は1DAYレース、予選、決勝を土曜一日で行う変則スケジュール。朝8:00から9:50分まで公式予選を行いすぐに12:30から5時間レースがスタートと忙しい1日。決勝はクラス分け無く8クラス45台で争われます。ドライバー交代を含むピットインが3回義務づけられており、さらにAドライバーは全体の25%(75分)の走行が必用です。しかし#2シンティアム アップル KTMは燃料タンクの関係で75分レーシングスピードを続ける事は難しくAドライバーの義務遂行には給油が必用になります。仮想のライバルとなるST-Zは3回のピットで燃料は間に合うので、#2シンティアム アップル KTMは1ピット分(約90秒)多くなる想定です。全開率が高く燃費に厳しいもてぎでこの点をいかにして解決するかが課題です。

<9/7予選>
1dayレースなので前日までのフリー走行でのセットアップが重要となりますが#2シンティアム アップル KTMは順調にプログラムを消化、バランス良い仕上がりでトラブルも無く万全の体勢でレースに臨みます。今回の様な時間的に余裕のない大会ではトラブルの無い事はとても重要でアドバンテージの一つになります。朝の予選は枠が小さいため一回に走る台数が多くいかにクリアなラップを取るかがポイント。#2シンティアム アップル KTMは仕上がりが良いためかAドライバーは3周目で2分を切ると4周目にベストタイム、Bドライバーは3周目に1ラップのアタックでベストタイムを更新。ABの合算タイムでST-X(FIA GT-3)に次ぐ総合5位、仮想ライバル総合6位のST-Z(SRO GT-4)にベストで約2秒差をつけています。決勝では1周のタイムでアドバンテージのある#2シンティアム アップル KTMがいかにして一回多いピットストップ分を取り戻すのかに注目です。
Aドライバー 予選 井田選手
車のバランスも良くて、タイヤカスのつかない範囲で行ければ、全然いいタイムで走れるので、良かったです。今日は自分が全然ミスしなかったので、それを含めていいタイムで上がれたかなという感じですね。あとは、ライバルがやっぱりいないので、自分を仮想ライバルにして、いいペースで走れるように、というのを考えながら走っていく感じでいこうと思っています。

<9/7決勝>
雲が多く日差しは弱いですが、スタート前には気温34℃とうだるような暑さの中第4戦が定刻の12:30にスタート。#2シンティアム アップル KTMはDドライバー、Bドライバーと2人のプロドライバーでタイムを稼ぎ、後半CドライバーとAドライバーの2人のアマチュアドライバーで逃げ切る作戦。早速スタートドライバー吉本選手は2周目に2分をきるハイペース、序盤はST-Zのトップより約1秒速いラップタイムでしたが周回を重ねるにつれ2秒3秒と差は大きくなり、吉本選手が1stスティントを終える頃には約60秒のギャップを築いていました。
ST-Zより5周早くピットに入りコースには総合7番手で復帰、前を走るST-Zの2台からは15秒のビハインド。バトンを受けたBドライバーの加藤選手も直ぐにライバルより2~3秒速いペースに持って行くとコース上で肉薄、ST-Z がピットに入ると5番手に復帰し6番手とのギャップは40秒。ふたたびその差を広げていき2ndスティントを終える頃には1ラップ差(約120秒)までになりました。
64周目にバトンを受けたアマチュアドライバーの高橋選手は5番手のままコースにもどり6番手のST-Zトップとのギャップは50秒、ここでプロドライバー達の走るライバル達に差を詰められるかと思いきや互角の戦いを繰り広げ、最終的には3rdスティント終わりには再び1ラップ差に戻してAドライバーの井田選手にバトンタッチ。この時点で93周、残りは90分ちょっと。ここまでの3スティント、FCY(フルコースイエロー)もありましたがそれぞれ約70分(30周+α)でした。やはりレーシングスピードでは残り時間分の燃料は足りません。
予選でも好調な走りをみせていた井田選手は決勝でも安定してプロドライバーと遜色のない走りを披露し、ライバルとのギャップは1ラップをキープ、あとはどのタイミングでスプラッシュ(足りない分の給油のみのピットイン)をするかというところでしたが114周目に急遽ピットイン。給油だけでなくタイヤも交換してピットアウト、直前に落ちたラップタイムも回復したため大事にはいりませんでした。おなじタイミングでST-Xの一台がトラブルでリタイアとなり、#2シンティアム アップル KTMは4番手に浮上。ここからの残り40分を危なげなく走り切り、最終的にはふたたび総合5位のST-Zとのギャップを1ラップに広げたところでST-X3台に続く総合4位チェッカー、目標であるST-Zクラスの前でフィニッシュすることに成功しました。
Cドライバー 決勝 高橋選手
ぼちぼちでした(笑)。でも、同じクラスのライバルがいないんで、目標が難しいですね。でも、ST-Zには、全部勝てたから、あれは目標だったからね。ST-Zに全部勝ったって、今までそんなないよね? クラス違うけど、そこが目標だったし。 ST-Zに含んでもらう?それは他からクレーム来ちゃうよね(笑)。まぁ、残りのレースもこの調子で行きます。

総合優勝は、序盤からトップを快走し中盤に一時順位を入れ替えるも終盤逃げ切ったST-X #81 DAISHIN GT-R GT3が2年ぶりとなる総合優勝。スピードを見せながら悔しい結果となった前戦の雪辱を果たしました。

第4戦暑い中最後まで応援いただきありがとうございました!今シーズンはライバル不在の中、自ら設定した目標をようやく達成できました。ドライバーとチームが持てる力を発揮し、ノーミス・パーフェクトな一戦でした。9/28~29鈴鹿の5時間レースでも今回同様パーフェクトなレースを再現できる様頑張りますので、応援よろしくおねがいいたします。


公式リザルト
https://supertaikyu.com/race/files/result/2024/2024r4_fin.pdf
公式チャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=GX0zF6LhxAQ&t=7898s

チームレポート
https://


PosNoTeamCar NameDriverLapTotal Time
12シンティアム アップル KTMKTM GT-X井田太陽/加藤寛規/高橋一穂/吉本大樹1405:02’00.438